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kazu
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東京から奈良に越してきました。
奈良市に住んでいます。

2013年10月08日

今日のコラム


10月 8日松下幸之助一日一話(Panasonic)

進歩への貢献者

商品をつくる方は、もちろん今日現在はそれが最善だと思って出すのですが、日進月歩の世の中ですから、日とともに新しいアイデアが生まれてきます。ですから、お客さんの中には「あとから買った人は非常にいいものが手に入るから、先に買った人は損だ」と言われる方もあります。

しかし、商品というものは最初に買う人がいなければ進歩しません。先に買う人は、私が金を投じて買ったから、多くの人に行きわたることになった。私は貢献者なんだ。同時に自分は一番早くその便益を得たから、むしろ得をしたんだ、とこう考えることによって世の中は発展すると思うのです。


筆洗

2013年10月7日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼巨人の監督だった川上哲治さんは、石磨きという少し変わったストレス解消法を持っていた。遠征にはバッグの中に電動グラインダーと磨きかけの石を一個入れ、宿舎の自室に閉じこもって磨き始める

▼作家の新宮正春さんは、川上さんが下着一枚で粉だらけになってグラインダーを回す姿を目撃したことがある。仕上げは紙やすり。熱中しすぎて、指の指紋が消えてしまったこともあるそうだ

▼何かを磨く作業は心を見つめることに通じるのだろう。作家の吉村昭さんは短編小説のテーマが決まらない時、何を書こうかと考えながら台所のフライパンなどを磨く癖があった

▼自分が怠けているからか、とお手伝いの女性が気を悪くするのを心配したが、癖が分かると「これが汚れているんですが」と差し出すようになったという

▼競技の世界に目を転じると、磨き抜かれた技は美しく爽快だ。十七歳の新星は三歳から始めたトランポリンを通じて、ひねりの技を磨いた。体操の世界選手権の男子床運動で初優勝した白井健三選手は、フィニッシュをこの大会で命名された「シライ」で決めた

▼後方伸身宙返り四回ひねり-。映像を見ればこの離れ技の凄(すご)みが分かる。伸び悩んだ時期は記憶にない、とコーチを務める父がいう。初々しさが残る高校生が心と技を磨き抜けば、七年後の東京五輪を彩る代表的な存在になるだろう。


2013年10月8日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼5千人以上が死亡というから、もはや大量殺戮(さつりく)だ」と小欄に書いたのは1年8カ月前だった。アラブの春と呼ばれた民衆運動が弾圧され、泥沼になりかけていたシリアを憂えてのことだ。いまや内戦と化し、死者は11万人を超す

▼読むのもつらい記事が本紙特派員から届く。200人の遺体が見つかった村々がある。体制派と反体制派に分かれて銃を向け合う家族がある。殺し合いは次の殺し合いに理由を与え、何が正義で何が悪かの色分けは、もはや不可能に思われる

▼こうなった背景には、国連の機能不全も大きい。ここまで糸がもつれぬうちに打つ手はあった。なのに時を逸した。ひとたび口をあけた沼は、のみ込む者を選ばない

▼国連の名事務総長だったハマーショルドを思い出す。52年前にノーベル平和賞を受けた信念の人は、国連の仕事を、暴力の洪水をくい止めるためのダム建設に例えたそうだ。国連を「人類を天国に連れて行くためではなく、地獄に落ちるのを防ぐために作られた」と語っていたのを前に書いた

▼考えてみれば、平和賞は栄誉ではあるが、悲痛と抱き合わせでもある。戦乱がはげしく、虐げられた人々が多いほど、注目されて輝きを増す。祝福の陰に涙を宿す賞である

▼大国どうしの駆け引きは、シリアの化学兵器全廃という安保理決議をもたらした。だが民衆の悲惨な現実は何一つ変わっていない。人間がつくった地獄は人間が消すしかないのに、地上に戦火は止(や)まず、今年も平和賞の季節である。

Posted by kazu at 06:30│Comments(0)
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