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東京から奈良に越してきました。
奈良市に住んでいます。

2013年08月30日

今日のコラム


8月30日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

日ごろの訓練

 お互いが仲良く生活し、また仕事を円滑に進めてゆくためには、人の応対一つにしても、充分に注意しなければならない。そして単に礼儀が正しいとか、言葉づかいに気をつけるということだけでなく、いわば心のこもった応対ぶりを見せることが大切ではないかと思う。もちろんこれは口で言うほど簡単なものではない。日ごろからそういう訓練がなされていなければ、たとえ頭でわかっていても、実際に容易にできることではない。

 いつの場合にも自然に行動に表われてくるというためには、やはり事あるたびに躾け、習慣づけておかなければなかなか養われるものではないと思うのである。



筆洗

2013年8月29日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼これは勝者なき戦争だ。シリア内戦の調停を試みる国連の専門家らは、そう確信しているという。「アサド政権側も、反政府勢力側も自分たちの優勢を喧伝(けんでん)してきたが、どちらも勝つことはできない」と

▼そんな勝者なき戦争で、命を失い、家を失う人だけが増えている。二年前に内戦が始まってから、十万を超える人が死んだ。国外に逃れた難民は、百九十万人にもなった

▼化学兵器が使われたのも、まず間違いないだろう。現地の病院を支援している「国境なき医師団(MSF)」によると、二十一日にはダマスカス近郊の病院に、神経ガスに侵されたとみられる症状の人たちが約三千六百人も運ばれ、そのうち三百五十五人は死亡したという

▼「人道法がここまで守られていない状況では、人道援助はその効果と意義を失ってしまう」というMSF事務局長の声明を読めば、今すぐ何かをせねばとの思いに駆られる

▼米英仏は一気に武力行使に走りだした。が、思い出すのは、イラク戦争の教訓だ。英国の参戦を検証する場でブラウン前首相は「戦闘には七日で勝ったが、平和を勝ち取るには七年かかった」と語った。武力行使のその後の青写真がろくになかったとの反省だ

▼国連の専門家らは「勝者なき戦争だからこそ、政治的解決を目指すしかない」と言っている。巡航ミサイルが、和平への道を開くのだろうか。





2013年8月30日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼おととい亡くなった詩人の塔和子(とうかずこ)さんは、小学6年の春にハンセン病を発病した。福岡の病院で宣告され、古里の愛媛へ父親と船で戻った。一緒に身を投げようと思ったと、ずっと後になって聞かされたそうだ。容赦のない偏見に、この病がさらされていた時代である

▼瀬戸内の島にある施設に入り、83年の生涯をそこで暮らした。〈私は砂漠にいたから 一滴の水の尊さがわかる 海の中を漂流していたから つかんだ一片の木ぎれの重さがわかる〉。編んだ詩集は19冊を数える

▼療養所の自室でうつぶせになって、紙にペンを走らせている写真がある。そうやって書きとめる言葉が詩の断片になったという。身の回りの小さな空間で紡がれた一編一編は、平易ながら深くて厳しい

▼「雲」という詩はこう始まる。〈意志もなく生まれた ひとひらの形 形である間 形であらねばならない痛み……〉。「胸の泉に」はこう終わる。〈……ああ 何億の人がいようとも かかわらなければ路傍の人 私の胸の泉に 枯れ葉いちまいも 落としてはくれない〉

▼かつてハンセン病は「天刑病」などと呼ばれ、無知と人権侵害は近年まで続いた。塔さんの詩は、澄んだ水を湛(たた)えた底に、この病への恥ずべき差別史を映してやまない

▼優れた詩集に贈られる高見順賞を69歳で受けたとき、ファンクラブができたのを「まるで夢のよう」と喜んでいた。紡いだ詩は千を超える。自身の言う「生きた証し」を残しての、静かな旅立ちだったという。

Posted by kazu at 06:10│Comments(0)
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