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奈良市に住んでいます。

2013年08月24日

今日のコラム

8月24日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

我 執

 一人ひとりの人が、それぞれに自分の考え、自分の主張を持つということは、民主主義のもとではきわめて大事なことである。が、同時に相手の言い分もよく聞いて、是を是とし、非を非としながら、話し合いのうちに他と調和して事を進めていくということも、民主主義を成り立たせる不可欠の要件であると思う。もしもこの調和の精神が失われ、それぞれの人が自分の主張のみにとらわれたら、そこには個人的我執だけが残って争いが起こり、平和を乱すことになる。

 今日のわが国の現状、世界の情勢をみるとき、今少し、話し合いと調和の精神が欲しいと思うのだが、いかがなものであろう。



筆洗

2013年8月23日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼正岡子規は野球が大好きだった。<愉快とよばしむる者たゞ一ッあり ベース、ボール也>。学生時代、野球に情熱を注いだ。打者、走者、直球…。子規が翻訳を試みた用語は今も生きている

▼野球という熟語も創造し、「ノ・ボール」と読ませた。自分の幼名である「升(のぼる)」の当て字で、雅号の一つとして使った。「ヤキュウ」と音読みさせ、ベースボールの訳語にしたのは子規の一中の三年後輩に当たる中馬庚(ちゅうまんかなえ)である(長谷川櫂著『子規の宇宙』)

▼近代日本語の最大の改革者が三十五歳で亡くなってから百十年余。ベースボールの本場に渡った日本人が、日米通算で四千本もの安打を重ねる時代が来るとは想像もできないことだった

▼イチロー選手の「快挙」には慣れてしまった感もあるが、桁外れの安打数は賛嘆しかない。米球界でも二人だけしか到達していない偉業である

▼「自分自身を模倣し、自分自身をいつもコピーしつづけるのは、安心である。しかし、そこには停滞があり、衰退が待ち受けている。組織であれ、個人であれ、その生命が持続していくには、自己模倣ではなく、自己の更新が必要なのだ」。世阿弥の思想に基づいた土屋恵一郎・明治大教授の指摘である

▼過去の自分を模倣するだけの選手なら大記録は生まれなかった。限界に挑戦し続け新しい自分を生みだす三十九歳。物語の続きが楽しみだ。




2013年8月24日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼降りすぎれば厄介だが、干天(かんてん)なら慈雨と呼ばれ、恵みの雨と拝まれもする。底が抜けたような雨の目立つ夏ながら、水不足に悩む地も多い。雨量分布は斑(まだら)をなして、ある所では田んぼがひび割れ、ある所ではダムの水量が心細い

▼鹿児島県南さつま市では先週、渇水対策本部の初仕事に雨乞いをした。棒でたたくと雨を呼ぶと伝わる巨石に、市長らが願をかけた。サツマイモやミカンへの影響が心配されるといい、降っても照っても農業は気がもめる

▼現代版の「雨乞い」もある。東京都は21日、小河内(おごうち)ダム周辺の人工降雨装置を12年ぶりに動かした。ヨウ化銀の溶液を燃やして煙を上空に放つと、煙の粒子が雨粒をつくる理屈という。間もなくぽつぽつと雨が降りだしたそうだ

▼人工降雨はれっきとした技術で、多くの国が取り組んでいる。北京五輪では「人工消雨」が話題にのぼった。雨にたたられないように、前もって雨を降らせて雨雲を消してしまおうとする試みで、理屈は同じである

▼照れば雨を、降れば陽光を、人は求めてきた。雨乞いはもとより、昔の欧州には、雲に大砲を撃ち込み、刺激して雨を降らそうとした記録も残るそうだ。砲弾はむなしく落下して、雨が降ることはなかったろうけれど

▼きのうは二十四節気の処暑。暦の上では暑さがおさまる頃となり、列島は広く雨の週末である。雨乞いの南さつま市も一息だろうか。気象を操る大望もいいが、天の恵みの好日と好雨はもっといい。秋への傾斜が待ち遠しい。  

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2013年08月23日

今日のコラム


8月23日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

強い要望があってこそ

 あらゆる製品について、それをお買い求めくださるお客さまの立場に立ち、お客さまの番頭になる気持で、性能、品質をためし、再吟味してみる。これは工場側においてそうであると同時に、これを販売する営業部門においても、同様の気持で厳格に調査して、もし一点でも不満足なところがあれば、工場に返品して再検討を求めるということでなければならない。

 こうして、販売に当たる者も、生産にたずさわる者も、製品の良化を強く要望し、すべて良品にしなければならないという要望が強まれば強まるほど、工場における良品生産も促進されることになり、さらに信念に満ちた製品が提供されることになるのである。



筆洗

2013年8月22日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼鏡面のような穏やかな海に、無数の筏(いかだ)が浮かぶ。三陸・山田湾名産のカキの養殖は震災で壊滅的な被害を受けたが、筏の数は震災前の六割ぐらいまで戻ってきたという。絶望を乗り越えた人たちの苦闘が結実した

▼この夏、三陸の被災地を鉄道とバスで回った。無残に破壊された防潮堤に土のうを積んだ小さな浜が多かった。津々浦々の集落を襲った津波の痕跡は今も生々しい。あったはずの民家はなく、草だけが生い茂る

▼浸水した土地のかさ上げのために土砂を数メートル積み上げる工事が各地で始まっていた。ダンプカーが砂煙を上げて走り回る。遅々とした足取りではあるが、再生の道を歩んでいるように見えた

▼テレビのニュースは大船渡のサバの豊漁を伝えていた。山田湾のカキ養殖と同じように復活の兆しは希望の光だが、同じ被災した漁業者なのに一筋の光明も見いだせない人たちがいる

▼汚染水の海洋流出が明らかになった東京電力福島第一原発で、タンクから三百トンもの高濃度汚染水が漏れていたことが分かった。福島県のいわき市漁業協同組合は、九月から始める予定だった試験操業を延期する

▼原子力規制委員会は国際的な事故評価尺度をレベル3まで引き上げる可能性があるという。タンクに構造的な問題があるなら極めて深刻な事態だ。操業再開の夢は遠のいた。「収束宣言」のなんと罪深いことか。



2013年8月23日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼野球音痴、などと呼ばれる人がいる。作家の故・吉村昭さんの妻、作家の津村節子さんもそのくちだったらしい。テレビ観戦していた吉村さんの弟が「長嶋は、全くよく打つなあ」と感嘆した。そのときの応答が振るっている

▼「それなら、長嶋という人につづけて打たせればいいじゃないですか」。吉村さんと弟は絶句したそうだ。その長嶋さんをイチロー選手に換えた珍問答が、アメリカのどこかの家庭であったかもしれないと想像すれば楽しい。イチローは全くよく打つなあ、と

▼打撃の技を最高の域に磨き上げてきた仕事師が、また金字塔を打ち立てた。日本で9年、米国で13年。合わせて4千本目となる安打は、快音とともに、飛びつく三塁手の脇を抜けていった

▼この高みに届いた選手は日本の球界にはいない。大リーグでも過去2人を数えるだけだ。「日米通算」という新しい形の数字だが、価値が減じることはあるまい。大リーグの記録にならなくても、一人の大リーガーの偉大な記録である

▼高校時代の恩師、中村豪さんが言う「丸太の中で、竹ひごが通用した」の祝福がよかった。高2の夏、甲子園で初戦敗退したとき、鈴木一朗君は寄せ書きに「悔しい!」とだけ書いている。努力の天才は細身の少年だった

▼腕っぷし自慢の中で、この10月に40歳。一年一年が勝負になるが、まだ安打記録の「確定」を見たくないファンばかりだろう。伸ばせるところまで――。身を削るような鍛錬に頭(こうべ)を垂れながら、そう思う。  

Posted by kazu at 05:51Comments(0)

2013年08月22日

今日のコラム

8月22日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

国民を叱る

 私は総理大臣というものは、新しく就任したならまず国民を叱らなければならないと思います。今は国民を叱る人が誰もいません。国民に対してご機嫌をとることはしても、国民を叱ることはありません。だから国民は甘え、他を頼るようになる。それが経済の上にも、政治の上にも行き詰まりが出てきた一つの大きな原因だと思います。かつて、ケネディ大統領が言ったように、日本の総理大臣も「私は総理大臣になりましたが、みなさんは私に求めてはいけません。国に対して求めるよりも、国のために何をなすべきかをお考えいただきたい。そうしないと日本はよくなりません」こういうことを言うべきだと思うのです。



筆洗

2013年8月21日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)


▼うちわであおぎ、打ち水をまいて…。ミツバチも、そうやって猛暑をしのいでいるらしい

▼『ミツバチの世界』(タウツ著、丸善)などによると、気温が三五度あたりを超えると、卵やサナギを守るため、働き蜂は水を巣の中にまいて羽であおぎ、温度を下げる。実験では巣の表面が七〇度になっても、巣の中は三五度に保たれるというから、すごい性能のエアコンだ

▼この「働き蜂エアコン」は、暖房も可能だ。羽を動かすために使う強力な筋肉をただ震わせて、熱を発することができる。ちょうど、車のエンジンを空吹かしするようなものだ

▼さらに驚くべきことに、ニホンミツバチは、この発熱の技を天敵のオオスズメバチ退治にも使うという。スズメバチが巣に侵入してくると、数百匹の働き蜂が一斉に殺到し、天敵を包み込む球になる

▼球の中の温度は四六、七度。ミツバチは約四九度まで耐えられるが、スズメバチは約四五度で昇天。玉川大学の小野正人教授らが発見した蒸し殺しの技「熱殺蜂球形成」である

▼そんな高度な生き残りの術を持つミツバチも、最近は謎の大量死に見舞われている。犯人と疑われるネオニコチノイド系農薬が、市販の蜂蜜からも検出されたという。人間には害のないレベルというが、問題はミツバチの健康。ミツバチが暮らせないような世界では、人間も生きてはいけないだろう。




2013年8月22日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼水に恵まれた国土のゆえだろう。私たちは比喩としての水のイメージを豊富に持っている国民だと、本紙歌壇の選者馬場あき子さんが書いていた。たしかに「水もしたたる」や「水を向ける」など、誰でも指折り挙げることができる

▼しかし今、「水も漏らさぬ」は立つ瀬がない。福島第一原発のタンクから、高濃度の放射能汚染水が漏れていたことがわかった。推計でドラム缶1500本分。大部分は地中にしみこんだとみられ、付近から高い放射線量が計測されている

▼原子力規制委は、国際的な尺度でレベル3の「重大な異常事象」にあたるとの見解を示した。そもそもの事故が大きすぎて感覚が鈍るが、平時にこのレベルなら大騒ぎになろう。漏れた原因さえ分かっていない

▼それにしても、水に絡む、次から次への深刻事態である。1日に約300トンの汚染水が海に流れ込んでいるという試算が出たのは、つい先日のことだ。あれやこれやで、東電はもはや、ダウン寸前のボクサーさながらだ

▼立っているのがやっとの一企業に、事故処理を任せっぱなしにはできまい。原発の再稼働や諸外国への売り込みを急ぐために、廃炉、収束は東電に任せて自らの責任は水に流したい。そうした意図が政府にあると見るのは、勘ぐりが過ぎようか

▼「水に流す」とは、なかったことにすること。いわゆる禊(みそ)ぎの思想が裏にあるという。禊ぎは政治家の得意技だが、国策として推進した事実は消しようもない。災害は今も進行中である。  

Posted by kazu at 06:20Comments(0)

2013年08月21日

昨日のカープ 勝ちましたよ

【プロ野球】
中日0-6広島 前田健が11勝目
2013.8.20 21:31

中日対広島 広島先発の前田健太=20日、長良川球場(森本幸一撮影)

 広島の前田健は7回4安打無失点で11勝目を挙げた。打線は二回に石原の適時打で先制し、五回は石原のソロ、松山の2点適時打などで4点を追加した。中日は中田賢が四死球から先制を許し、打線も迫力に欠けた。

 ◇セ・リーグ            

 中日-広島16回戦(広島9勝7敗、18時、岐阜、11441人)         

広 島010041000-6     

中 日000000000-0     

▽勝 前田健19試合11勝5敗      

▽敗 中田賢37試合4勝5敗      

▽本塁打 石原4号(1)(中田賢)    




セ・リーグ(20日)
ヤクルト 0-2 巨 人 終了
DeNA 9x-8 阪 神 終了
中 日 0-6 広 島 終了

パ・リーグ(20日)
楽 天 5-9 日本ハム 終了
ソフトバンク 3-2 オリックス 終了
ロッテ 4-0 西 武 終

http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130820/bbl13082021350007-n1.htm

msn産経ニュースより
  

Posted by kazu at 06:29Comments(0)

2013年08月21日

今日のコラム



8月21日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

カンを養う

 カンというと、一見非科学的なもののように思われる。しかしカンが働くことはきわめて大事だと思う。指導者は直観的に価値判断のできるカンを養わなくてはいけない。

 それでは、そうしたカンはどうしたら持つことができるのか。これはやはり経験を重ね、修練をつむ過程で養われていくものだと思う。

昔の剣術の名人は相手の動きをカンで察知し、切っ先三寸で身をかわしたというが、それは、それこそ血のにじむような修行を続けた結果であろう。

そのように指導者としても、経験をつむ中で厳しい自己鍛練によって、真実を直観的に見抜く正しいカンというものを養っていかなくてはならない。




筆洗

2013年8月20日筆洗(東京新聞)


▼終戦から三カ月たった一九四五年の十一月十八日、三十六歳の青山フユさんは日記に書いた。<疎開の荷物を運び出す…彼を待つ準備もうれしい>

▼しかし、その三日後、夫の戦死が知らされる。十一月三十日の日記は、こうしたためられた。<雨降る。終日家に立てこもり、彼との生活をなす。思えば涙のみ溢(あふ)れ一入(ひとしお)堪えがたし>

▼フユさんの手元には、夫の泉さんがフィリピン戦線から送り続けた約百四十通の手紙が残った。その手紙とフユさんの日記の一部を収めた『戦場からの恋文』(中日新聞社出版部)を読めば、あの時代を生きた一組の夫婦の息遣いが蘇(よみがえ)る

▼出征した四二年の暮れ、泉さんは手紙に書く。<内地から半分持って来たもの(愛情なんて言葉には当てはまらないほどの根強いもの)をじっと握りしめている事で、俺の毎日は幸福だと思っている。来るべき日の為(ため)にお互いをもっと強く鍛え上げようではないか>

▼手紙は翌年三月に届き、フユさんは日記に<彼からの便りを繰り返し見たりして楽しく過ごす。もっともっとよりよき生活を築く夢を描いて見る…そうありたくてならぬ>と書いた

▼泉さんの死は、四五年九月二十三日。終戦後も戦闘状態が続く中、病と飢えで命を落としたという。九十歳まで生きたフユさんは、戦場からの恋文の一字一句をノートに書き写し、心の支えにしたそうだ。




2013年8月21日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼正しく怖がる」という言葉をよく耳にしだしたのは、新型肺炎の「SARS(サーズ)」が流行した頃だったか。10年前のことである。その後、未曽有の津波被害や原発事故を経験する中で、危険に向き合う戒めとして広まった感がある

▼元祖とおぼしき言葉は、防災の警世家でもあった物理学者、寺田寅彦の随筆に出てくる。昭和10年、軽井沢で浅間山の噴火に遭遇した。カリフラワー形の噴煙が7、8キロまで立ちのぼったなどと細かく観察している

▼そのときの人々の言動を見て、「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」と書き残した。色あせない一節を、浅間山ならぬ桜島の噴火に思い出した

▼噴煙は高いが、大規模な噴火につながるものではないという。それでも鹿児島市内は暗くなって、大量の降灰「ドカ灰」に見舞われた。この夏、猛暑豪雨の天変そして地異と、列島は息つく暇がない

▼夕立はゲリラ豪雨なる無法者に名を変え、各地でバケツをひっくり返す。秋田や山口などでは次々に発生する積乱雲が「経験のない大雨」や被害をもたらした。バックビルディング現象といい、予測困難というから恐ろしい

▼専門家によれば、人は危険に遭遇したとき「たいしたことはない」と思いたがる心理傾向があるという。ならば寅彦の「正当にこわがる」は、「しっかり怖がる」に改めて胸に畳んだ方が身を助けよう。逃げるに如(し)かず。この格言も色あせない。
  

Posted by kazu at 06:05Comments(0)

2013年08月20日

今日のコラム

8月20日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

心を通わす

 一人ひとりの努力が、部下の人にもまた上長の人にも知られるということは、何にもまして心嬉しいことだと思います。一つの成果をお互いに味わって、ともに喜び合うことができるということは、私は尊い姿だと思うのです。

 一つの会社の中でも、北海道にいる人の苦労が九州にいる人に伝わる。九州にいる人の苦労が北海道の人に伝わり、打てば響くような形において、全員が結ばれていくというように、お互いに心と心を通わしているような状態になっていなければならない。そうなれば願い通りの好ましい成果が上がり、社会のためにも大衆のためにもなる働きができるであろうと思うのです。




筆洗

2013年8月19日筆洗(東京新聞)

▼さすがは、デスバレー(死の谷)と呼ばれるだけのことはある。米西海岸にある谷こそは、地上で最も暑い場所。一九一三年の七月にこの地で記録された五六・七度が、世界気象機関(WMO)が公式に認める観測史上の世界最高気温だ

▼デスバレーの観測記録を読めば、寒けすら覚える。一九一七年には四八・九度を超える日が四十三日も続いた。七二年には地表温度が九三・九度という記録もあるから、まさに死の谷だ

▼デスバレーは極端にしても、人類はこれまで経験したことのないような異常気象に直面しているらしい。WMOによると、二〇〇一~一〇年の地球表面の平均気温は観測史上最高となった

▼異常気象のため、それ以前の十年間に比べ二割も多い三十七万人以上が死亡した。うち十三万人余は、欧州などを襲った熱波の犠牲者。インド洋のサイクロンの死者が十年で十七万人というから、熱波は熱帯性低気圧並みに凶暴だ

▼『人間はどこまで耐えられるのか』(河出文庫)によると、二十世紀前半まで「日射病」は、太陽光線に含まれる危険な化学線が頭蓋骨に浸透して脳に達し、卒中を起こすものと考えられていた。だから日よけのヘルメットが流行したという

▼何とも滑稽かつ大仰な防御策ではあるが、ここは先人の心掛けにならい、心にヘルメットを被(かぶ)るくらいの警戒心で、猛暑を乗り切りますか。




2013年8月20日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼人の生きる世界を「浮世」と言い「憂(う)き世」とも書く。調べると後者の方が言葉としては古いらしい。つかの間の盆休みが終わり、週明けから憂き世に戻った方もあろう。たとえばそれは、机上に残ったままの仕事の山であったりする

▼国内を見まわせば、この山も憂いが深い。国の借金の山がとうとう1千兆円の大台を超えたと、盆休みの前に財務省が発表した。1万円札で1千億枚は、積み上げれば富士山どころか、あの国際宇宙ステーションの25倍の天空に届く

▼1万円札の福沢諭吉が、「暗殺は別にして借金ぐらい怖いものはない」と自伝で述べているのは皮肉なことだ。先進国で最悪という体たらくに大先達はご立腹だろう。しかも抜け出す道が覚束(おぼつか)ない

▼来春に消費税を上げても、赤字を減らす第一歩にすぎない。自民党税調会長の野田毅氏が「いまある制度を前提にしていけば、消費税はあっという間に25%までいきますよ」と文芸春秋9月号で述べている。社会保障費など歳出の絞り込みは待ったなしだ

▼まさに憂き世、歴代政権の責任は大きいがツケを子や孫に回したくはない。この秋は、消費増税に踏み切るか、見送るかの決断が政治のヤマになる。政権保身の算盤(そろばん)をはじいての先延ばしは、なしに願いたい

▼イソップに照らせば、日本人は自らをアリのように思っていたのに、気がつけば国全体でキリギリス化していた。そんな印象だろうか。刹那(せつな)的でない長い目が必要な時だと思う。政策にも、むろん経済にも。  

Posted by kazu at 06:27Comments(0)

2013年08月19日

KBS京都ラジオ|笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ|毎週月~金曜日6:30~10:00放送!


8月19日(月)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

涙を流し晴れやかに、「涙活」のすすめ
離婚式プランナー 寺井広樹さん
あっちこっちほっかほか便り

まだまだ暑いからプールで涼もう!
亀岡運動公園プール 京都府亀岡市
都もはんなりおこしやす
ほっかほかふれあい広場
【メッセージテーマ】 失敗談

8月20日(火)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

『東山アーティスツ・プレイスメント・サービス』について
大原学区自治連合会 事務局長 
東山アーティスツ・プレイスメント・サービス
あっちこっちほっかほか便り

まだまだ暑いからプールで涼もう!
京都府立山城総合運動公園 ファミリープール
京都府宇治市
都もはんなりおこしやす
音楽療法ようこ先生! 音楽療法ゆる〜り 代表 松下容子さん

8月21日(水)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

草刈りプロジェクト 「神谷らくらく草刈り“楽草”」について
神谷らくらく草刈り“楽草” 代表 柿迫義昭さん
あっちこっちほっかほか便り

まだまだ暑いからプールで涼もう!
尼崎スポーツの森 アマラーゴ 兵庫県尼崎市
都もはんなりおこしやす
教えて!毛利先生
西陣和装学院 学長 毛利ゆき子さん

8月22日(木)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

未定
あっちこっちほっかほか便り

まだまだ暑いからプールで涼もう!
鶴見緑地プール 大阪府大阪市
都もはんなりおこしやす
あ〜お腹いっぱい おかわり! 薫ノ巻

8月23日(金)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

心の栄養士を育てよう!
心に花を咲かせよう21プロジェクト 羽鳥久恵さん
あっちこっちほっかほか便り

ほっかほか朝市
都もはんなりおこしやす
映画を観よう
京都シネマ 横地由起子さん

  

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2013年08月19日

今日のコラム


8月19日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

自由と秩序と繁栄と

 自由という姿は、人間の本性に適った好もしい姿で、自由の程度が高ければ高いほど、生活の向上が生み出されると言えましょう。しかし、自由の反面には、必ず秩序がなければならない。秩序のない自由は、単なる放恣にすぎず、社会生活の真の向上は望めないでしょう。

 民主主義のもとにあっては、この自由と秩序が必ず求められ、しかも両者が日を追って高まっていくところに、進歩発展というものがあるのだと思います。そして、この自由と秩序と一見相反するような姿は、実は各人の自主性において統一されるもので、自主的な態度こそが、自由を放恣から守り、無秩序を秩序にかえる根本的な力になるのだと思います。



筆洗

2013年8月18日筆洗(東京新聞)

▼識字率と革命には、深い関係があるらしい。フランス革命はパリ周辺の男性の五割が文字を書けるようになった時に、起きたのだという

▼人口統計学を駆使して、一九七〇年代にソ連の崩壊を予測したことで知られるE・トッド氏は『アラブ革命はなぜ起きたか』(藤原書店)で指摘している。十七世紀の英国の市民革命も、二十世紀初頭のロシア革命も、男性の識字率が五割を超えたころに起きた。知への目覚めが、民衆の政治参加を呼び起こす条件になるのだ

▼トッド氏が識字率とともに重視するのが、出生率と内婚率だ。女性の識字率が上がると、妊娠出産を自分でコントロールするようになり、出生率は下がる傾向がある。女性の意識が、根本的に変化したということだ

▼もう一つの内婚とは、いとこ同士など身内で結婚し合い、一族の絆を固めること。この率が下がることは、人々がより開かれた人間関係を求めるようになったことを示すという

▼これらの指標を分析すれば、「エジプトの社会は、呆気(あっけ)にとられるような仕方で変貌しつつある」のは明らかだと、トッド氏は指摘する。「政治体制の過渡的形態がどんなものになるにせよ、社会はより個人主義的にして自由主義的になるだろう」と

▼エジプトで起きている変革への流れは、大河に銃を撃つような愚行では決して止められない。それだけは確かだろう。



2013年8月19日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼職場から出て日陰に入り、東京湾からの海風に吹かれると、心なしか多少過ごしやすくなったと感じる。空が高く、雲の表情も以前と違うように思える。ベンチに腰掛け、本でも読もうかという気になった

▼「緑陰読書」という言葉がある。夏休みの読書をそう称することが多い。中国文学者、斎藤希史(まれし)さんの『漢文スタイル』によると、それほど古い言葉ではない。日本では、江戸後期の頼山陽(らいさんよう)の漢詩にその典拠らしき句が見られるという

▼詩人の雅(みやび)な境地にはほど遠いが、「積(つ)ん読(どく)」にしていた本を樹下で開く。脳研究者で東大准教授の池谷裕二(いけがやゆうじ)さんと、作家の中村うさぎさんによる『脳はこんなに悩ましい』。驚くような脳の不思議を縦横に語り合い、巻(かん)をおくことができない

▼最新の知見が次々と繰り出される。例えば笑い。楽しいから笑うのだと普通は思う。実は笑うから楽しくなるのだという。からだの動きに脳がついていく。そんな仕組みにできている。池谷さんの説明を裏付ける専門文献が257も掲げてある

▼かなり深刻な話もある。脳の中も人間社会も、世界は冷徹な不平等の法則に貫かれている。出版界でいえば、一握りのベストセラーと、大多数の売れない本にわかれるように。また、人の自由な意志などというものは存在しない。幻想だ、と

▼常識破りの連続に目が回るようだ。その先が知りたいが、ひとまず力尽きた。そういえば斎藤さんが書いていた。木陰の読書に疲れたら「まずは冷たいビール、だな」  

Posted by kazu at 05:32Comments(0)

2013年08月18日

昨日のカープ 勝ちましたよ

【プロ野球】
DeNA4-6広島 広島が逆転勝ち
2013.8.17 21:27

横浜DeNA対広島の六回、広島の代打・岩本貴裕がレフトへ2ラン本塁打を放つ=横浜スタジアム(北野浩之撮影)

 広島は2-4とされた直後の六回に堂林の適時二塁打と代打岩本の4号2ランで逆転。八回は松山の8号ソロで加点した。バリントンは5回4失点で6勝目。DeNAは投手陣がふがいなく、1分けを挟んで3連敗。

 ◇セ・リーグ        

 DeNA-広島17回戦(広島11勝6敗、18時3分、横浜、23127人)     

広  島020003010-6 

DeNA100120000-4 

▽勝 バリントン22試合6勝9敗

▽S ミコライオ41試合2勝4敗18S  

▽敗 コーコラン6試合1勝3敗

▽本塁打 岩本4号(2)(コーコラン)松山8号(1)(山口)





セ・リーグ(17日)
巨 人 7-2 中 日 終了
DeNA 4-6 広 島 終了
阪 神 1-0 ヤクルト 終了

パ・リーグ(17日)
日本ハム 10-3 ソフトバンク 終了
西 武 3x-2 楽 天 終了
ロッテ 1-8 オリックス 終了



msn産経ニュースよりhttp://sankei.jp.msn.com/sports/news/130817/bbl13081721310024-n1.htm
  

Posted by kazu at 06:16Comments(0)

2013年08月18日

今日のコラム


8月18日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

人材を引きぬけば……

 職場で、この人はなくてはならない非常に重要な人であり、余人にはかえがたいと思っていた人が、ある事情でその仕事を離れました。そこで当然、戦力のダウンが生ずるであろうと考えていたら、不思議なことにその部なり課の成績が上がったということがあります。

 これは、あとを受け継いだ人が大いに力を伸ばし、かえってよい結果を生んでいるということに他なりません。ですから私は、すぐれた人材を他の部門に起用する必要があるというような場合、躊躇せずこれをやるべきだと思うのです。あえてそれを行なうことが往々にして、人材の育成に結びつく場合が少なくないということを体験してきたのです。






筆洗2013年8月17日(東京新聞)

▼靖国神社にある遊就館の片隅に奇妙な像がある。潜水服姿で頭には大きなかぶと。両手で長い棒を持ち、身構えている。先端に付けられているのは機雷である

▼八月十五日の遊就館は見学者であふれていたが、この像をあまり気に留める人はいない。それはそうだろう。本土決戦を水際で食い止める「人間機雷」の存在はほとんど知られていないのだから
▼敗戦直前に横須賀や呉などで部隊が編成され、三千人近くの若者が潜水訓練を受けた。上陸する米軍の舟艇を水中で待ち構え、竹ざおの先の機雷を突き上げて自爆する。「伏龍」と名付けられた水際特攻隊である

▼空を飛ぶ夢を失った予科練の少年兵たちは、ひたすら死に向かう訓練に明け暮れた。本土決戦が回避されたために実戦には至らなかったが、潜水具には構造的な欠陥があり、多くの若者が訓練中の事故で命を失った

▼当時の戦争指導者の愚劣さが凝縮されている人間機雷を考えたのは、参謀として真珠湾攻撃の作戦を立案した人物だ。自らを犠牲にして祖国を守ろうとした少年たちの命をここまで軽く扱うのか。以前、取材した時に心底、怒りがわいた

▼戦争が長引けば伏龍の要員になるはずだった人物に城山三郎さんがいる。特攻を命じた側に常に厳しい視線を向けた作家の原点だろう。「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」。城山さんの言葉が重く響く。




2013年8月18日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼昨年12月に亡くなった漫画家の中沢啓治(なかざわけいじ)さんに、あるとき手紙が届いた。『はだしのゲン』を読んだ小学生の母親からだった。息子がトイレに一人で行けなくなった、と。中沢さんの書いた返事がいい

▼「息子さんは、すばらしい感受性の持ち主です。ほめてやってください」。昨夏、本紙のインタビューで語った話だ。代表作で描いた原爆の悲惨さが児童に伝わったと知って、うれしくなったのだろう

▼ゲンは中沢さん自身の被爆体験をもとにしているが、広島で当時、実際に目の当たりにした光景は、作品での表現よりはるかに酷(むご)いものだった。絵は子ども向けに抑えて描いたという。それでも時に「残酷すぎる」と言われたと述懐している

▼この海外にも知られた名作を、子どもたちが自由に読むことができなくなった。松江市内の市立小中学校の図書館でのことである。旧日本軍がアジアの人々の首を切り落としたりする場面があり、暴力描写が過激だと市教委が判断したという

▼市議会への陳情が発端らしい。ゲンが「間違った歴史認識」を子どもに植え付けるから、撤去すべしという内容だった。さすがにそこまではしなかったが、最近まで好きに触れることのできたものがなぜ突如、駄目となるのか。解せない話だ

▼地獄図のような場面を見れば、だれしも恐怖を感じ、戦慄(せんりつ)を覚える。しかし、そんな経験から戦争の恐ろしさ、罪深さを思い知る。子どもの感じる力や考える力を、中沢さんのようにもっと信じてはどうか。  

Posted by kazu at 05:49Comments(0)