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kazu
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東京から奈良に越してきました。
奈良市に住んでいます。

2013年10月02日

今日のコラム

10月2日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

強く人を求める

 事をなすに当たって、人を得るかどうかはきわめて大事なことである。それによって事の成否は決まると言ってもよい。

 それではどうしたら“人”が得られるのだろうか。これは大きく言えば、運とか縁によると考えられるだろうが、やはり強く人を求める心があってこそ、人材も集まってくるのだと思う。ただなんとなくすぐれた人材が集まってくるということはまずあり得ないだろう。すべてのものは要求のあるところに生まれてくるものである。

 人材の不足を嘆く前に、まずみずからどれほど強く人を求めているかを自問自答してみる必要もあるのではなかろうか。


2013年10月1日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

筆洗

▼十を聞き、一を書け-とは、新聞記者が、繰り返し説かれる心構えだ。徹底的に取材して、九は捨て、核心を見据え本当に大切なことを書く。言うは易(やす)く行うは難き記者心得だが、八十八歳で逝去した作家の山崎豊子さんは、「四十を聞き、一を書く」と言っていた

▼あの重厚にして悠々たる小説が一だとすると、四十とはいかなる労力か。シベリア抑留を耐え、戦後は商社員となり経済戦争を闘った男を描いた『不毛地帯』の取材では、三百七十七人から話を聞いた

▼酷寒のシベリアを横断し、モスクワから中東の油田地帯へ。全旅程三週間というモーレツ商社員並みの「出張」をこなした。「商社員を書くんです。商社員なみに動かなきゃ、実感が湧きませんよ」(『作家の使命 私の戦後』新潮社)

▼壮絶と形容したくなるほどの創作姿勢。八十四歳で『運命の人』を書き上げた時に、「この年まで書き続けてこられたのは、学徒出陣と学徒動員のためでした」と振り返った

▼勤労動員で軍需工場に駆り出されて、「本を読みたかった時代にその自由はなく、人を殺す弾を磨いていた」という学生時代。動員先で小説を読んでいたのを将校に見つかり、「この非国民め」と平手打ちされた。その時、作家としての書く方向は決まったのだと

▼戦争を生き残った者として何をなすべきか。そう問い続けた足跡が、残された。



2013年10月2日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼ずいぶん以前、ワシントンで議会などの見学ツアーに参加した。案内役が最初に「米国では連邦政府は必要悪と考えられている」と言ったので驚いた。お上意識の残る日本とは違うな、と

▼当時は米国史の知識がなく、英国からの独立に貢献したトマス・ペインの有名な言葉も知らなかった。〈政府はたとえ最上の状態においてもやむをえない悪にすぎない〉(『コモン・センス』)。自由の国アメリカの中央権力は最小限であるべし。今も少なからぬ国民の思想なのだろう

▼例えば銃を持つ権利に強くこだわる人々はその嫡流(ちゃくりゅう)だろう。政府がわがまま勝手をするなら武装市民がいつでも立ち上がるという論理にもなる。お金の使い方にも厳しい。自分のことはあくまで自分でと考えるから、社会保障の拡大に抵抗する

▼そんな「小さな政府」論に立つ共和党と、オバマ民主党政権との折り合いがつかなかった。医療保険改革法をめぐる対立が新年度予算案の成立を阻み、一部の役所の閉鎖が始まった。17年ぶりの事態だ

▼下院では共和党が多数を握る。「ねじれ議会」を舞台にした泥沼の政争である。ほめられたものではない。ただ、背後には理念の闘いがある。政府の役割はどこまでなのか。根っこのところでの論争だ

▼翻って日本ではどうか。安倍政権は消費増税を決め、法人減税などの経済対策も示した。思惑通りの取り運びだったのかもしれないが、根っこの議論を突き詰めただろうか。企業か、人か。コンクリートか、人か。  

Posted by kazu at 06:11Comments(0)