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東京から奈良に越してきました。
奈良市に住んでいます。

2013年07月18日

今日のコラム


7月18日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

公事のために人を使う

 たくさんの人が働いている企業の中には、いろいろさまざまな職種がある。けれどもそのどれをとっても、一つとして私の仕事はない。みな、その企業が事業を通じて社会に貢献していくために必要なものである。その必要な仕事をやってもらうために人を雇い、人を使っているわけである。形の上では使う立場、使われる立場はあるけれども、あくまで私のためではなく、公のために人を使うのである。

 だから、単に私的な感情や利害で人を使ったり、処遇することは許されない。常に社会の公器としての企業の使命というものに照らして、何が正しいかを考えつつ、人を使うように心がけなくてはならない。



2013年7月18日天声人語(OCN朝日新聞デジタル)

天声人語

▼地獄の釜の蓋(ふた)も開(あ)く、という言葉がある。本来の意味は違うが、つい噴火を連想する。火山や温泉地には地獄と名のつく一帯がしばしばある。熱湯や煙が絶えず噴き出している場所である。その印象も働いているかもしれない

▼日本は火山国なのに、大きな爆発への備えは従来、極めて不十分だった。政府はこの5月にやっと腰を上げ、年度内に指針を作る。東日本大震災の4日後に富士山直下が震源の大きな揺れがあり、噴火が心配された。これがきっかけとなった

▼世界文化遺産になったばかりなのに縁起でもないというなかれ。富士山は火山としては若い方だという。対策の手を抜くわけにはいかない。南海トラフ巨大地震などにより「蓋が開く」ことはないのか

▼産業技術総合研究所の高田亮(あきら)さんに聞くと、富士山の中にはマグマが板状に固まった岩脈(がんみゃく)が多くある。これはいわば本立てに挟まれた本である。ぎっしり詰まっていればいいが、地殻が動くと本立てが緩み、隙間から溶岩が噴き出す。江戸時代の宝永噴火はそうやって起きたらしい

▼その後、隙間はまた閉じ、今はもう一冊も入らない状態というのが高田さんの見立てだ。蓋の喩(たと)えは違ったようだが、その下にマグマがあることに変わりはない

▼『逝きし世の面影』で知られる評論家の渡辺京二さんが、3・11後に書いた言葉がある。「そもそも人間は地獄の釜の蓋の上で、ずっと踊って来たのだ」(『未踏の野を過ぎて』)。人の世の宿命を思いつつ、備えよ、今。  

Posted by kazu at 05:54Comments(0)